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ノースロップ・グラマンは、1950年代後半の海上自衛隊へのグラマン・アベンジャー哨戒機、アルバトロス捜索救難機、さらにトラッカー対潜作戦機の納入を機に日本での事業を拡大。以降、日本との緊密な関係を維持しつつ、防衛、安全保障、そして情報システムの分野において自衛隊のすべての主要機関を支援しています。
日本向け主要プログラムと能力
ノースロップ・グラマン、日米GPI共同開発協定をサポート
GPI(滑空段階迎撃用誘導弾)共同開発協定のもとで、米国ミサイル防衛庁とノースロップ・グラマンは、防衛省と日本の産業パートナーと協働し、GPIに使われるコンポーネントを開発します。日本が提供するシステムはGPIオールアップラウンド(AUR)に統合されることになります。
MQ-8C ファイアスカウト
ファイアスカウトは、有人航空機や宇宙アセットに依存せず、戦術ユーザーに対しリアルタイムの情報収集、警戒監視、偵察及び目標捕捉(ISR&T)、レーザ目標照射及び戦闘管理能力を提供する、実証された自律型ヘリコプター・システムです。ファイアスカウトは、持続的なISR&Tの要求を支援するため、いかなる航空機対応型艦艇又は陸上基地からも運用することができます。
MQ-4C トライトン
実証されたグローバルホーク無人機システムをベースとしたトライトンは、独自の充実したミッション・センサー・スイートを搭載し、すべてのセンサーで360度のカバレッジを提供します。トライトンは、米海軍と豪空軍に常続的な洋上広域ISRを提供します。トライトンは2020年にはじめてグアムに展開し、すぐに米海軍にとって「欠かせないアセット」となりました。
統合戦闘指揮システム (IBCS)
米陸軍の対空・ミサイル防衛戦闘管理指揮統制システムであるIBCSは、製造元、軍種やドメインに制約されず、バトルスペースにおいて利用可能なあらゆるアセットの統合にとって根幹となる、オープンでモジュール化された、スケーラブルなアーキテクチャを採用しています。そのアーキテクチャは、現在及び将来のシステムの効率的かつ低コストな統合を可能とし、各種センサーとエフェクターを独立して用いることによってバトルスペースを延伸させます。ノースロップ・グラマンは、IBCSをもってオール・ドメイン指揮統制(JADC2)を先導しています。
本作品は月刊「JWings」(2022年6月号~11月号・イカロス出版㈱発行)に連載されたものを転載しています
射程延伸型先進対レーダー放射ミサイル (AARGM-ER)
超音速の空中発射戦術ミサイルであるAARGM-ERは、現在の地対空脅威からの防御のためにパイロットが使用できる最先端のシステムです。当方の活動を標的にしている遠方の地上又は洋上配備型防空システムをも迅速に探知し、飛翔して打破することができます。
AARGM-ERは、米海空軍・海兵隊のパイロットにとって必須となる相手方防空システムへの対処能力を提供します。米海軍のF/A-18E/Fスーパーホーネット及びEA-18Gグラウラー、そして米空軍のF-35で運用されます。
電子戦能力
ノースロップ・グラマンの電子戦及び電子攻撃システムは、艦艇や航空機をミサイルの脅威から防御し、早期探知、シグナル分析や脅威警報を提供します。向かってくる脅威を探知すると、システムは正確にコントロールされた無線周波数エネルギーを放射することにより対応します。
宇宙領域把握(SDA)
宇宙領域把握(SDA)は、タイムリーで正確な軌道予測で人工物の追跡を可能にします。世界が経済・科学・安全保障の観点から宇宙への依存度を増すにつれ、各国政府はSDAを最優先課題と位置付けるようになりました。ノースロップ・グラマンは、10年以上にわたり、宇宙環境を監視し、軌道上物体の探知・識別等を支援する地上及び衛星製品を提供し続けてきました。弊社は、低軌道及び静止軌道における接近・近接運用能力の実践をリードしており、カスタマーにとって鍵となる多岐にわたるミッション・ドメインをまたぐロジスティクス、軌道上サービス及び検査能力を提供しています。
ミサイル探知・追尾
ノースロップ・グラマンは、宇宙からのグローバルなミサイル探知・追尾システムを60年以上にわたって提供してきた経験を有しています。これら衛星のアジャイルなセンサーは、脅威を正確に追跡し続けて引き継ぎ、地上・洋上・空中から発射される極超音速の脅威を含む敵のミサイルのターゲティングを可能とします。
将来宇宙能力
ノースロップ・グラマンの100%子会社であるSpaceLogisticsは、その商用サービス・ヴィークル(Mission Extension Vehicle, Mission Robotic Vehicle, Mission Extension Pods)を用いて、静止衛星の運用事業者に対し、協調的宇宙ロジスティクスと軌道上衛星サービスを提供します。
極超音速兵器対処能力
ノースロップ・グラマンは、さまざまな飛行段階で極超音速ミサイルを迎撃できる画期的なソリューションの開発に取り組んでいます。一例として米ミサイル防衛庁のリージョナル極超音速ミサイル防衛プログラムのためのGlide Phase Interceptor (GPI)を開発しています。
現行プログラム
E-2D先進型ホークアイ
2014年に防衛省は拡大する早期警戒管制機の所要を満たすべく、E-2D先進型ホークアイを選定しました。その最新のセンサー群とネットワーク連接機能は、シームレスな情報フローを提供し、より正確かつタイムリーな意思決定を可能にします。
RQ-4B グローバルホーク
2014年に防衛省はRQ-4Bグローバルホークを国の重要なISR装備として選定しました。グローバルホーク無人機システムは、60,000フィートに至る高高度を30時間以上飛行し、広範多岐にわたる情報を収集します。
ノースロップ・グラマンは、F-35Aの主要構成品及びシステムも防衛省に提供しています。日本の産業界とは、当該機のレーダー、通信、航法の各システム及び中央胴体部に関し協力しています。
陸上自衛隊 (JGSDF) はノースロップ・グラマン製のロングボウ・レーダーとAPR-39レーダー警報装置をAH-64Dに搭載して運用しています。
海上自衛隊 (JMSDF) はノースロップ・グラマン製のレーザー機雷探知システム (ALMDS) とAQS-24A機雷掃討ソナーをMCH-101掃海ヘリコプターに搭載して運用しています。
航空自衛隊 (JASDF) は、F-4、F-15、F-35、E-767 AWACS、C-130各航空機にレーダー、電子戦装置、航法装置、IFFシステム等、様々なノースロップ・グラマン製ミッション及びフライト・アビオニクスを搭載し運用しています。
マルチメディア
リーダーシップ
オム プラカシュは、ノースロップ・グラマン・コーポレーション(NGC)の日本における最高責任者として、現行プログラムのサポート、成長戦略策定及び新規事業開発を統括します。
前職では、NGC本社の戦略ディレクターとして全社レベルの戦略企画の立案及び実行分析を担当し、各事業部門が策定、実行する年次及び長期計画の全過程を監督しました。
米空軍に25年在籍し、運用、教育訓練、飛行開発試験の分野で様々なリーダー職を歴任しました。その間、米空軍長官及び同参謀総長の直属で戦略・政策等を担当しました。
テストパイロットであり、米空軍のテストパイロット養成学校の教官も務め、計3,000時間以上、60種以上の航空機によるテスト飛行及び指導を行いました。
連絡先
ノースロップ・グラマン・ジャパン
〒100-0014 東京都千代田区永田町2-13-10 プルデンシャルタワー3F Tel: 03-6635-2101 Fax: 03-3519-9088